基本情報
書名 | 著者 | 読了日 | 評価 | 分野 |
レンブラントをとり返せ | ジェフリー・アーチャー | 2022年4月22日 | ⭐️ | Literature |
読書メモ ※ネタバレを含みます
ロンドン警視庁の新米捜査員ウィリアム・ウォーウィックは美術骨董捜査班に配属され、盗まれたレンブラントの絵画を追いかけることになる。紆余曲折あって事件は別の殺人事件と並行する2つの法廷闘争に持ち込まれることになった。法廷闘争においては、弁護士の父と姉が恋人ベスを弁護するなど、主人公に関係するあらゆる人物が登場し、大立ち回りが展開される。事件は解決したように思われたが、闇はまだ深く、最後には絵画窃盗犯フォークナーの匂わせともとれる台詞で終了する。
本書はイギリスの名ストーリーテラー、ジェフリー・アーチャーによる最新の小説である。続編を前提としているため、同性愛の娘と保守的な父の確執などについては深堀りされないまま終わり、事件も完全解決には至らない。1話完結と思って読んでしまったが故の不完全燃焼感が強かった。
軽快にどんどん事件が展開されていく様子は見事ではあるが、個人的にはとりわけ心が惹かれる作品ではなかったというのが実情である。
一言コメント
最近出た続き物の作品と知らず読んでしまったため、色々な問題が解決せずに終わってしまったことで肩透かしを食らってしまいました。続編以降も読めば面白いのかもしれません。
2022/10/2