『ジキルとハイド』

基本情報

書名著者読了日評価分野
ジキルとハイドスティーブンソン2021年3月6日⭐️⭐️Literature

読書メモ ※ネタバレを含みます

高潔で立派なジキル博士、彼の中には醜悪な人格ハイドという男がいる――。2重人格が扱われた原典というべき作品。ジキル氏は内にいる悪い本性の誘惑に抗えず、薬の力を使って、ハイドを作り出した。最初のうち両者は共存していたが、次第にジキル氏はハイドの人格に飲み込まれていく。ハイドは殺人を犯し、ジキル氏は手段を尽くして運命に抗うが、最後には破滅を迎える。誰の中にもきっと多かれ少なかれハイドの人格は存在するが、理性で抑え込んでいる。ハイドの声が大きくなったとき、人は破滅に至るのだ。短くて読みやすい小説でありながら、人間の本性に対する深い洞察に基づいた見事な作品だった。

一言コメント

2重人格テーマの作品として有名です。この物語を真に堪能するには、現代は2重人格というテーマが当たり前になりすぎてしまっているのかもしれません。
2022/4/30

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