基本情報
書名 | 著者 | 読了日 | 評価 | 分野 |
地銀 構造不況からの脱出 ―「脱銀行」への道筋 | 高田創 | 2021年4月25日 | ⭐️⭐️ | Finance |
読書メモ
地銀が構造不況から脱するには何をすればよいのかを語った本。地銀は今まで、護送船団方式の下に守られ、預貸利ザヤから安定収益を上げられた。近年の低金利と金融セクターへの新規参入の影響で、その構造が崩壊しつつある。そこに追い打ちをかける可能性があるのがコロナである。コロナ禍で資本が毀損した多くの中小企業。無担保無利子の融資で繋いではいるが、サービス業で売り上げが吹き飛んだ分を取り戻すのは容易ではなく、今後信用リスクの拡大が生じる可能性がある。そうした中、地銀は何ができるのか。筆者は説く。「資本性資金を提供せよ、企業のパートナーとなれ、運用を重視せよ。変わるのは今だ。」と。政策も整備され、地銀が変わるための舞台は整った。これからの5年間が勝負である。まさにタイムリーな地銀救済、やり遂げなければ。
一言コメント
仕事がらみで読んだ銀行系の本です。地銀は本当に変われるのか、正念場ですね。
2022/4/30