『予告された殺人の記録』

基本情報

書名著者読了日評価分野
予告された殺人の記録ガルシア・マルケス2021年3月6日⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️Literature

読書メモ ※ネタバレを含みます

サンティアゴ・ナサールが、アンヘラ・ビカリオの名誉を守るため、彼女の兄弟に殺されることは村人全員が知っていた。それなのに、その殺人は誰も止められなかった。いったいなぜなのか?―その理由がまるで現実の事件録のように淡々と語られる。
犯人も動機も被害者も何もかもが最初から明らかなのに、とにかく続きが気になってしまう。村人たちは、無関心から、加害者がそんなことをするはずがないという楽観から、豊かな外国人への潜在的な人種差別的感情から、その犯罪を知っていて止められなかった。その上に不幸な偶然が積み重なって、凄惨な殺人が起きたのだ。殺人を止められない周囲の空気はグロテスクで、暴力的でさえある。この短さで、淡々とした筆致で、”空気”の恐ろしさを描き切ってしまう筆者の天才性に衝撃を受けた。

一言コメント

村中の誰もが知っていたのにも関わらず、凄惨な殺人が起こってしまった。その過程を見事に書き上げた作品です。短い作品ですが、文学のすごさを感じさせられます。同じ作者の『百年の孤独』はとにかく長くて読みづらいので、まずはこちらを読むことをおススメします。
2022/4/30

『時計じかけのオレンジ』

基本情報

書名著者読了日評価分野
時計じかけのオレンジアントニー・バージェス2021年3月6日⭐️⭐️⭐️Literature

読書メモ ※ネタバレを含みます

時計じかけのオレンジ、この作品ほどグロテスクな暴力描写を見たことがない。主人公のアレックスはわずか15歳でありながら、あらゆる暴力を経験し、ついには女性を殺害した罪で収監される。彼は新しい更生法を実施され、暴力を見ると吐き気を催すようになり、自由意志が完全に奪われる。これではまるで”時計じかけのオレンジ”ではないか―。アレックスを時計じかけに変えた政府の抑圧は恐ろしいが、彼の自由意志、オレンジも本当に恐ろしい。最後にアレックスは自由意志を取り戻し、加筆された章では暴力への意思をなくしてハッピーエンドで終わる。人の本性がグロテスクなほどの暴力衝動にあるのならば、彼はオレンジを取り戻すべきだったのか?その答えの出ない問いが心に残る。今よりはるかに暴力の多い1960年代に発表された本書に描かれている暴力性は、現代には全く当てはまらないように思えるが、それは時代次第でどう変わるかは分からない。物語として面白いかは何とも言えないが、少なくとも心に残る作品だった。

一言コメント

若者の暴力描写の凄まじさが印象に残る作品です。これほどまでの暴力性は1960年代という時代を感じさせますが、人間のどこかにはこうした衝動があると考えると空恐ろしくなります。これからも賛否両論ありつつも読み継がれていく作品でしょう。
2022/4/30

『グレート・ギャッツビー』

基本情報

書名著者読了日評価分野
グレート・ギャッツビーフィッツジェラルド2021年3月5日⭐️⭐️⭐️⭐️Literature

読書メモ ※ネタバレを含みます

時は狂騒の1920年代、西部の田舎からNYに移り住んできた主人公は、謎に包まれた大富豪ギャッツビー氏と、様々な人々―ブキャナンとデイズィ夫妻、ゴルファーのジョーダン、冴えないマートル夫妻―に出会う。最初主人公は、毎日パーティばかり開いているギャッツビー氏のことを、狂騒に踊らされる浅薄な人間だと思うが、ギャッツビー氏はただ一つの目的のために行動していたのだ。それは、昔の恋人で、戦争中にトム・ブキャナンと結婚したデイズィを取り戻すこと。そんな不器用で真っ直ぐなギャッツビー氏に、主人公は次第に共感するようになる。ギャッツビー氏はデイズィの心を一時取り戻すが、物語はギャッツビー氏が、マートル氏に殺されるという悲劇をもって終了する。ギャッツビー氏の周りにいた人々は、デイズィでさえ去って行き、愛に生きた男の葬式には主人公とギャッツビー氏の父、もう一人の男しか参加しなかった。彼の野望は儚く消えたのだ。主人公はこんな浅薄なNYの狂騒に嫌気がさし、田舎に戻ることを決意する。ギャッツビー氏は、NYの浅薄さと対照的な生き方だった。なるほど、ギャッツビーは”グレート”である。読み切ってみるとその偉大さが心に残る、そんな作品だった。

一言コメント

アメリカ文学の傑作とされている作品。この物語は、ロストジェネレーションを生きた男の悲劇であると当時に、狂乱の1920年代において虚妄に塗れたアメリカンドリームを描き上げたものでもあります。当時の自分は「ギャッツビー氏の偉大さが心に残る」という感想を残していますが、今振り返ると、本当にそう思っていたかどうか。傑作と呼ばれた作品を理解できていると思いたくて感想を書いた部分は少なからずあったように思います。この作品の魅力を真の意味で堪能するには、アメリカの歴史に対する理解がどうしても足りていません。時代背景をほとんど知らない異国の21世紀人が、この”傑作”から何を感じ取れるのか。難しい問題です。
2022/4/30

『華氏451度』

基本情報

書名著者読了日評価分野
華氏451度レイ・ブラッドベリ2021年3月2日⭐️⭐️Literature

読書メモ ※ネタバレを含みます

”fireman”の意味が変わった世界、華氏451度で本が焼かれる世界が描かれる。主人公は本を焼く側の人間だったが、不思議な少女との出会いで本の価値に目覚める。主人公は政府から追われる運命になり、本を守る人々に救われながら逃亡を図っていく。都市が戦争で壊滅する中、本の記憶があればまたやり直せるという希望をもって物語は終わる。
物語の流れは雑にも感じるが、設定とタイトルが秀逸というほかない。テレビのような受動的な娯楽に囲まれ、人々は考える時間と意思を失い、自ら本を焼くことを選んだ―この設定は情報にあふれる現代においても決して他人ごとではないと感じさせられる。本が焼かれる世界にならないことを願う。

一言コメント

タイトルに惹かれて一気読み。”fireman”のダブルミーニングは見事ですが、物語としてはそこまで面白くなかったというのが正直な感想です。現代の本離れにも警鐘を鳴らすような内容ですが、この本自体も読まれなくなっていると考えると虚しさを感じてしまいます。
2022/4/30

『動物農場』

基本情報

書名著者読了日評価分野
動物農場ジョージ・オーウェル2021年2月28日⭐️⭐️⭐️⭐️Literature

読書メモ ※ネタバレを含みます

名前のある動物が沢山出てくるこの物語はコミカルだ―が、圧倒的にリアルである。横暴な人間に対して反旗を翻した動物たち。賢い豚の下に”動物は皆平等だ”という理想を掲げ、動物農場を建国した。しかし、そんな理想郷は長く続かなかった。二頭の豚、ナポレオンとスノーボールの内部抗争、その後ナポレオンによる独裁が始まる。ナポレオンの独裁の描写は恐ろしい。歴史が次々改竄され、個人崇拝に変わっていく。粛清が横行し、ナポレオンは周囲を番犬に囲まれて豪奢な生活に浸る。最後には、豚たちが人間と見分けがつかない姿になり、理想は完全に崩壊する。働き者のボクサーが働けなくなった途端売られていったのには悲哀が漂う。愚かで同じ言葉を繰り返す羊―考えずに権力に追従する愚かな大衆―の罪は深い。
動物農場という物語の形をとり、当時の知識人の憧れだったソビエト連邦の欺瞞を、これでもかという程見事に描き出した作品。ここに描かれている独裁への道は、現代でも全く他人ごとではない。

一言コメント

読みやすい小説ですが、痛烈に独裁を批判しており、さすがオーウェルといったところです。残念ながら、未だにこの物語をただのおとぎ話として片づけられない現実があります。
2022/3/6

『老人と海』

基本情報

書名著者読了日評価分野
老人と海ヘミングウェイ2021年2月28日⭐️⭐️⭐️⭐️Literature

読書メモ ※ネタバレを含みます

海に生きてきた老人が84日間の不漁の後、巨大カジキに出会い、釣り上げるために奮闘する。闘いの過程の描写はリアルで力強い。そんな奮闘の果てに手に入れたカジキだが、容赦のない海はそれさえも奪っていく。サメが何度も襲来し、老人は身の回りにあるものを使って必死に抵抗し、大魚を守るが、老人の努力むなしく陸地に戻ったときには大魚の骨しか残っていなかった。残ったものは何もないし、老人の奮闘を知るものは誰もいない。どうしても避けがたい老いの中、容赦のない海と闘い続け、ついに敗北した老人の生き方は空しい、が、そこには確かな格好良さ、気高さがある。陸地に戻ってきた老人を見て、老人をよく知る子どもは”一緒に海に行こう”と呼びかける。これから海の男になろうとしている少年は、老人の生き方の気高さを分かって声をかけたのだろう。きっと老人の生き様は記憶され、少年に受け継がれる。そこに救いがある。短い中に老いの残酷さや、それでも闘わずにはいられない生き様の格好良さ、次世代への希望が詰まった本作は傑作というほかない。

一言コメント

言わずと知れたヘミングウェイ作品です。短くて簡単に読めてしまいますが、その内容は非常に心に残ります。
2022/3/6

『ハックルベリー・フィンの冒険』

基本情報

書名著者読了日評価分野
ハックルベリー・フィンの冒険マーク・トウェイン2021年2月27日⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️Literature

読書メモ ※ネタバレを含みます

ヘミングウェイは、”あらゆる現代アメリカ文学は、マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィン』と呼ばれる一冊に由来する”と述べた――1885年に書かれたアメリカ文学の傑作。主人公のハックは、一計を打って暴力をふるう父親の下から逃げ出し、逃亡奴隷ジムと川下りの旅に出る。道中では、”名誉”を追い求める愚かな報復合戦への遭遇、難破船での冒険、2人の詐欺師(王様と公爵)との出会いなどを経る。最後には前作の主人公トム・ソーヤとジムを解放するための策を講じる。(実際にはジムは既に所有者の遺言によって自由の身だったのだが。)
1作を通して印象的なのが、ハックの葛藤である。ジムに対して深い友情や愛情を感じる一方で、黒人奴隷を所有することは当然で、奴隷を逃がす手助けをすることは悪―罪のない所有者への加害―であると感じ、ジムを密告しようとさえ考える。現代の感覚からすると、後者の感情がそれほど深いこと、ジムへの友情と奴隷制度への肯定が共存していること―ハック目線で語られる文章では、黒人奴隷は蔑称で呼ばれ続ける―をすぐには理解できないが、それがその当時の現実だったのだ。全く愉快な冒険譚であると同時に、見事な心理的な葛藤を描き、新しい価値観に出会える本書は名作というほかない。

一言コメント

子供の頃以来、初めてまともに読んだ海外文学かもしれません。子供向けの冒険譚とは言うものの、決して読みやすい本ではありません。むしろ、当時の人種差別のリアルがハックの葛藤から見えてくる描写などは、大人になってから読むからこそ分かる内容でしょう。海外文学にハマっていったきっかけになった本という意味で、非常に記憶に残っています。
2022/3/6

『暴力の人類史(上)』『暴力の人類史(下)』

基本情報

書名著者読了日評価分野
暴力の人類史(上)スティーブン・ピンカー2021年2月22日⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️Philosophy
暴力の人類史(下)スティーブン・ピンカー2021年2月22日⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️Philosophy

読書メモ

(上巻)
アメリカ学問会の異端児スティーブン・ピンカーが、”現代は歴史上最も平和なのだ”ということを大量のデータを用いて解き明かした本。上巻では、主に身体的な暴力の減少が語られる。戦争から殺人事件まで、規模の違う殺人は減り続けている。過去の拷問や戦争の記録を見ると、どうしてこれほど人は残酷になれるのかと感じさせられるくらいだ。アメリカについていえば、1960年代のカウンターカルチャー、非文明化という例外的なプロセスによって暴力が再拡大したが、1970年代以降再文明化が進み、再度暴力は減少している。
彼はこの暴力減少の理由を”人道主義革命””権利革命”にあると説く。すなわち、西洋的な普遍主義的な啓蒙主義だ。ポストモダンの思想の中では、啓蒙主義、合理主義、普遍主義はむしろ破壊的な帰結(植民地支配と二度の世界大戦)を招いた悪とされた。そうした中で啓蒙主義の正の側面を強調するピンカーは全く異端児というほかない。尤も、戦争や暴力といった大きな事象を、時系列のマクロデータを基に扱う研究には懐疑的にならざるを得ない。人間はマクロデータからはどんな勝手な”法則”だって見つけ出し、後付けの解釈をしてしまうから。とはいえ、”暴力は減り続けている。破壊的な暴力が起きないと断言することはできないが、おそらく起きそうにない”という筆者の主張には一定の説得力がある。
(下巻)
下巻では、直接的な暴力ではない抑圧が消えていく過程の説明と、暴力を促進・抑制する人間の心理的要因についての洞察がなされる。人種差別については、人種を理由とした暴動の減少や、差別的な広告の消滅に見られるように、急速に改善していった。ハックルベリー・フィンで描かれている通り、黒人奴隷を逃がすことは、所有者への加害であり、奴隷本人の自由は無視されていたのだ。女性へのDVも減少し、女性をめぐる価値観はリベラルな方向に進み、過去のリベラルより今の保守派の方がよっぽどリベラルだ。子ども殺しの風習は排除され、ドッジボールを避ける程度には子どもへの暴力は悪だとされるようになる。同性愛者も権利を保護されるようになる。動物の権利論も盛んに提起され、動物への暴力は悪だとみなされるようになる。動物の権利擁護がこのまま進み、人類が動物を家畜にし、動物の肉を搾取して生きていることが悪とされるようになるかはわからない。(が、個人的には潮流としては不可逆だと思える。)
暴力の減少について語られた後は、暴力を促進する要因が分析される。暴力を促進するのは、”プレデーション”、”ドミナンス”、”リベンジ”、”サディズム”、”イデオロギー”である。人はパウマイスターの純粋悪の神話(被害者の視点に立って、加害者をサディスト、サイコパスだとつい思いこむ)に陥りがちであるが、暴力を生む心理学的動機は、どの人間も持っている極めて普通のものなのだ。それなのに暴力が減少しているのは、抑制要因が強く働くからに他ならない。暴力を抑制するのは、”共感”、”セルフコントロール”、”道徳”、”理性”である。誰かの立場に立つ”視点習得”は有効だが、反共感にもなりうる。セルフコントロールは脳の集中を必要とし、脆いものだ。道徳的な議論になると人は全く分かり合えない。理性は過去批判され続けてきたが、”道徳を無効化”して理性と市場原理の役割を強め、知能を高めることが最も暴力を抑制するのだと筆者は説く。
最後の章で、改めて筆者は啓蒙主義がもたらした達成に感謝するとともに、これからさらに暴力を減らすには何をするべきか考察する。現在の抑圧を強調するリベラルにとっては不都合な真実かもしれないが、希望の書という表現は見事に合っていると思う。

一言コメント

スティーブン・ピンカーの大著。大量の事例が語られていて、とにかく長いです。読んだ当時は「暴力は減っている、啓蒙主義は素晴らしい」という主張に大いに共感しました。それは今でも大枠は変わっていないですが、破壊的な暴力がまさに起きている様子を見せられているのが2022年です。ピンカーもあらゆる破壊的な暴力の可能性を否定したわけではないため、主張そのものを損なうわけではないのですが、そうは言っても、啓蒙主義で平和が達成できたと主張するには、残念ながら少し早すぎたのかもしれません。
2022/3/6

『サイエンス・ライターが古文のプロに聞く こんなに深い日本の古典』

基本情報

書名著者読了日評価分野
サイエンス・ライターが古文のプロに聞く こんなに深い日本の古典竹内薫, 黒澤弘光2021年2月14日⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️Literature

読書メモ

古文の面白さを語りつくした本。
伊勢物語の梓弓の物語は、ごくごく短い文章だが、何気なく進んだ”時間”に意味がある。3年の時を経て、いよいよ「今宵逢はんとす」時に、元の夫が戻ってくる―昔の人にとってその3年にどれだけの意味があるか?その間どれだけの葛藤があっただろうか?と筆者は問いかける。
平家物語の忠度都落の物語では、忠度が、平家が滅び自らも死ぬ運命にあることを悟りつつ、ただ和歌を後世に残したいという純粋な想いを叶えるため、藤原俊成の下を訪れる。朝敵となった以上、和歌が勅撰集に入れられることはあり得ない。それでも無理なお願いをしに来た。そして俊成がその思いに感銘を受け、その想いに応えた―その物語に人々は感動したのだ。
解説なしに古文を読んでも、面白みに欠ける物語で終わってしまうが、当時の状況や文脈を理解た上で読むと、これほどに古文は面白い。今に通じる人間の深い感傷がそこにはある。古文を”学ぶ”ことはもうないだろうが、人生を豊かにしてくれる存在として、これからも興味を持っていきたいと感じた。

一言コメント

受験勉強の対象としてではなく、人生を豊かにしてくれる教養として、古文は素晴らしいものだと実感しました。受験以来古文に全く触れていない人こそ、是非改めて古文を読んでみてほしいなと思います。きっと新しい発見があります。
2022/3/6

『アート思考』

基本情報

書名著者読了日評価分野
アート思考秋元雄史2021年2月10日⭐️⭐️Art

読書メモ

ビジネスの世界でアートやアートに基づく思考―アート思考―が注目されるようになって久しい。本書はそんなアート思考を語る。アートは、何かを解決するのではなく、世の中に新たな問いを投げかけるもの。不確実な世界で、定型にはまらない思考の必要性は増しており、アートに学ぶことは多々あるのだ。アートは”炭鉱のカナリア”であり、世の中がまだ気づいていない段階で、社会の変化を察知する。現代アートは視覚的な美からは独立しており、アーティストの主観的世界を問いかけるもの。そうした意味で、現代アートを”理解できない”のは当然なのだ。また、現在のアートの問題として、過度に資本主義化されていることがある。”現代アートを見る目がある”豊かな人々の評価によってアートの価値が決まり、アーティストの問いかけの価値は無視される。本書を読み、アート思考の重要性を知った。同時に、現代アートを見る目を根本的に変える必要があるのだと感じる。

一言コメント

この本を読んだ当時は現代アートについて何も知らず、世の中の多くの人たちのように、「なぜこんな美しくもないものが高い価値を持つのだ」と思っていました。が、この本を最初にいつくつか現代アート関連の本を読み、見方は大きく変わりました。高騰する価格など、現代アートは間違いなく問題含みなのですが、社会に課題を投げかける意義は大きいと感じます。何であっても、まずは知ること、ですね。
2022/3/6